東洋医学臨床論《症状別》、臨床医学各論

* 【まとめ!】頭痛




頭痛の種類


頭痛好発
性別
家族歴原因特徴・症状治療



緊張型頭痛
(筋収縮性)
なし 不明 筋緊張 両側後頭部から項部にかけて起こる、締めつけられるような鈍痛。

しばしば肩こりを伴う。

《誘発因子》
不安やストレスなど。
筋緊張を和らげる。


片頭痛 女性 あり 血管
拡張
反復発作性、間欠的に起きる拍動性の頭痛で、目がチカチカする(閃輝暗点)などの前駆症状がある。

吐気、嘔吐を伴うことが多い。

《誘発因子》
チョコレート、チーズ、トマト、オレンジ、赤ワインなどの食べ物や、ストレスなど。
* 自律神経系などを調整し、血管運動を安定させる。

* セロトニン受容体刺激薬

* 血管収縮薬

※「温める」などの血流を良くする行為で悪化!
群発頭痛 男性 不明 片側の眼下部に数秒間のキリで突くような激しい痛みを短期間に繰り返す。

随伴症状として、結膜充血、流涙、鼻閉、鼻汁などが起こる。

《誘発因子》
ストレス、飲酒、ヒスタミンなど。




* 痛みが進行性に増悪する頭痛--------占拠性病変(脳腫瘍、硬膜下血腫など)
* 高熱を伴う頭痛--------------------ウイルスや細菌感染による髄膜炎、脳膿瘍
* 反復する嘔吐を伴う頭痛------------脳圧亢進や脳循環障害など
* 項部硬直を伴う頭痛----------------髄膜刺激症状(クモ膜下出血、髄膜炎など)
* バビンスキー反射陽性を伴う頭痛----脳血管障害、脳腫瘍など
* うっ血乳頭を伴う頭痛--------------頭蓋内圧亢進




四総穴


頭痛に対する四総穴は、頭項(頭部と後頸部)の病を司る 「列欠(肺経)」

四総穴に関しては、こちらを参考にして下さい。 -----→【まとめ!】四総穴・交会穴・下合穴





経絡による頭痛治療

流注の通ってる場所の通りです。

痛みの部位経絡
前頭部痛 足の陽明胃経
頭頂部痛 足の厥陰肝経
側頭部痛 足の少陽胆経
後頭部痛 足の太陽膀胱経

基本的には↑の表のままでOKですが、第19回あマ指試験で 「後頭部の痛み・・・足の少陽経」が正解だったので(脳空が後頭部にある)、その4択の中から一番近いものを臨機応変に選ぶ必要もあるかもしれません。





後頭神経痛

発作性で、ビリッとした電撃様の痛みが起こる。

神経分布経穴
大後頭神経 第2頸神経の後枝 後頭部から頭頂部 風府(督脈)、脳戸(督脈)、強間(督脈)、後頂(督脈)、百会(督脈)、
絡却(膀胱)、玉枕(膀胱経)、天柱(膀胱)、
脳空(胆経)
小後頭神経 頸神経叢(C2・C3)由来 耳の後ろ側頭部 天牖(三焦経)
完骨(胆経)、浮白(胆経)、頭竅陰(胆経)、
大耳介神経 頸神経叢(C2・C3)由来 耳の後下方 頬車(胃経)
天容(小腸経)
翳風(三焦経)、瘈脈(三焦経)



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【国家試験に挑戦!】頭痛の過去問題(あマ指編)

【国家試験に挑戦!】頭痛の過去問題(鍼灸編)



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