■理学療法とは・・・・身体に障害がある人に対して、基本的動作能力の改善を図るため、 運動療法および物理療法を駆使して機能回復や疼痛軽減などを図ることを目的とした治療。
@ 関節可動域、筋力、協調性の改善
A 肺活量の増大
B 最大酸素摂取量、最大酸素負債量の増加
C 心拍出量の増加と心拍数の低下
D 運動時の血圧上昇が低く抑えられる
E 糖代謝の改善
F 脂質代謝の改善
【まとめ!】障害の評価 その1で出てきた徒手筋力テストに対応するものです。
筋力 | 状態 | 運動 |
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5 | 正常 | 漸増抵抗運動 ※デローム・ワトキンス法が有名。 |
4 | ある程度の抵抗を加えてもなお重力に抗して正常稼働域いっぱいに動く。 | 抵抗運動 |
3 | 抵抗を加えなければ重力に抗して正常稼働域いっぱいに動く。 | 自動運動 |
2 | 重力を除けば正常稼働域いっぱいに動く。 | 自動介助運動 |
1 | 筋の収縮はみられるが関節運動は起こらない。 | 他動運動 |
物理療法とは・・・・物理的なエネルギーを生体に与えて、疾患の治療や予防を行う医学的方法。
療法名 | 作用 | 適応 | 種類 | 禁忌 |
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温熱療法 |
《局所的》 * 鎮痛 * 沈静 * 末梢血管拡張 * 血液増加と浮腫 * 代謝亢進 * 筋スパズムの軽減 * 膠原線維の伸張 《全身的》 * 心拍出量の増加 * 末梢血管拡張 * 鎮痛 * 鎮静作用 * 新陳代謝増加 |
《表在熱》 * ホットパック * パラフィン浴 (伝導) * ワールプール (過流浴) * ハバードタンク (対流) * 赤外線(照射) 《深部熱》 * 超短波 * 極超短波 * 超音波 |
* 循環障害 * 知覚鈍磨 * 悪性腫瘍 * 出血傾向 * 浮腫 * 乳児 * 意識障害患者 * 非代償性心不全 * 体内金属とペースメーカー (極超短波と超短波のみ) |
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紫外線療法 |
* 紅班作用 * 色素沈着 * ビタミンD活性化 * 上皮生成 * 殺菌作用 |
* 褥瘡 * 乾癬 * 円形脱毛症 |
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低周波電気刺激 | 神経または筋を直接刺激し麻痺筋萎縮の予防を行う。 |
* 神経筋の促痛 * 疼痛治療 |
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寒冷療法 | 局所筋皮膚の血流増加。 |
* 寒冷浴 * アイスマッサージ * 極低温法 |
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水治療 |
* 温熱 * 寒冷 * 浮力 * 水圧 * 抵抗 などが利用できる。 |
* ハバードタンク * バイブラバス * 渦流浴 * 交代浴 * サウナ浴 |
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