リハビリテーション医学

* 【まとめ!】障害の評価



■障害の評価の目的・・・・治療目標の設定、治療方法の検討、障害原因の検討など。




長さと直径の測定



部位計測場所
四肢長 上肢長 肩峰----橈骨茎状突起
下肢長 《棘果長》 上前腸骨棘----内果
《転子果長》 大転子
四肢の周径 上腕周径 最大部
前腕周径 最大部
大腿周径 膝蓋骨上端から10cm(小児5cm)
下腿周径 最大部




徒手筋力テスト(MMT)



筋力状態 被験者の姿勢例
膝関節伸展
(大腿四頭筋)
肩関節伸展 大殿筋 中殿筋
5 正常 腹臥位 側臥位
4 ある程度の抵抗を加えてもなお重力に抗して
正常稼働域いっぱいに動く。
3 抵抗を加えなければ重力に抗して正常稼働域
いっぱいに動く。
2 重力を除けば正常稼働域いっぱいに動く。 側臥位 側臥位
1 筋の収縮はみられるが関節運動は起こらない。 背臥位
0 筋の収縮はまったく認められない。





運動の協調性のテスト


運動の協調性とは・・・・運動がいかにスムーズで目的にあった素早い動作をするかというもの。
運動系、感覚系(とくに深部感覚)の強調を知ることが出来る。

テスト名内容
指--鼻テスト 患者自身の鼻と検者の指とを出来るだけすばやくタッチさせる。
拮抗運動反復テスト 手の平を返し戻す運動を出来るだけ素早く行わせる。
線引テスト
点打ちテスト
閉眼起立テスト
(ロンベルグテスト)
片足起立テスト




日常生活動作(ADL)の評価


日常生活動作・・・・日常生活に最小限必要だと考えられる動作。
「起居」、「移動」、「食事」、「更衣」、「整容」、「トイレ」の各動作およびコミュニケーションからなる。


テスト名評価項目
バーセルインデックス 1.食事
2.車椅子からベッドへの移動
3.整容
4.トイレ動作
5.入浴
6.平地歩行
7.階段昇降
8.更衣
9.排便
10.排尿
FIM
(機能的自立度評価法)
運動項目 セルフケア 食事
整容
清拭
更衣・上半身
更衣・下半身
トイレ動作
排泄コントロール 排尿管理
排便管理
移乗 ベッド・椅子・車椅子
トイレ
浴槽・シャワー
移動 歩行/車椅子
階段
認知項目 コミュニケーション 理解
表出
社会的認知 社会的交流
問題解決
記憶

■APDL(生活関連活動)・・・・ADLよりも広い生活圏での活動を指す。
調理・掃除・洗濯などの家事や、買い物、交通機関の利用など。






参加の評価


参加・・・・生活場面での社会的な関わりあい。集会への参加や、駅の利用など。
社会的不利=参加制約

環境因子内容
家族 *  社会参加の援助
*  金銭管理や財産管理
*  コミュニケーションなどの心理的ケア
居住環境 *  住宅環境整備
*  住宅改造
*  バリアフリー
職場環境 *  職場に戻るための準備
*  職場の上司や同僚の理解
地域環境 *  道路や移動手段
*  支えあえる組織や施設
*  バリアフリーの町づくり



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