解剖学

* 【まとめ!】細胞


細胞の構造

構造まとめ
細胞膜
栗最中でいうところの皮

* 細胞質を外界から隔てている。
* 脂質・タンパク質・糖質からなる。
* 脂質二重層



細胞は、細胞膜を通して物質を取り込んだり、排出したりする。その際、以下の様な膜輸送の仕組みにより物質の種類と透過性が選別されている。


*受動輸送

濃度勾配によって物質を輸送。
ATPの消費なし。
単純
拡散
@脂溶性物質は、細胞膜の脂質二重層を自由に通過出来る。
Aイオンは、特定のイオンだけを通す孔(チャネル)を通る。
促通
拡散
アミノ酸やグルコースは、細胞膜に埋め込まれた担体タンパク質により運ばれる。

*能動輸送

濃度勾配に逆らって物質を輸送。
ATP分解のエネルギー利用。
イオンポンプ ナトリウム-カリウムポンプは、絶えずナトリウムイオンを細胞外に、カリウムイオンを細胞内に汲み出している。

*膜動輸送

細胞運動で物質を移動。
飲作用取り入れる物質が小さいときには、細胞膜の一部が落ち込んで小胞(飲小胞)の形で取り入れる。

※ 生理学の教科書では、「取り込まれる物質が液体の場合を飲作用という」となってます。

食作用死んだ細胞や細菌などを細胞膜が包み込んで細胞内に取り込む。
細胞質
栗最中でいうところの餡




@ 小胞体
A リボソーム : RNAの情報に従い、タンパク質合成。
B ゴルジ装置
C 中心小体
D ミトコンドリア : エネルギー産生。
E リソソーム : 不要物を分解、細胞内消化を行う。



細胞の形をつくる骨組みの役割。
「微小管」「中間径フィラメント」「アクチンフィラメント」という3種類の繊維性のタンパク質からなる。
細胞核
栗最中でいうところの栗

通常は細胞の中心に1つの細胞核があるが、例外もある。


  *無核・・・・・・赤血球、血小板
    (これらは成熟過程で核を失う)


  *分葉核・・・・白血球

  *多核・・・・・・骨格筋細胞


染色体を持つ。





細胞分裂

人体の細胞は全て1つの受精卵が繰り返し分裂して生まれたもの。

増殖の有無細胞
増殖しない

* 神経細胞
* 腎糸球体の足細胞

必要が生じたときに増殖

* 肝細胞
* 平滑筋細胞

絶えず増殖

* 小腸の上皮細胞
* 皮膚の表皮細胞

無制限に増殖

* がん細胞


細胞周期状態
分裂していない時期G1期

代謝活性が高く細胞が成長する時期

S期

DNAに複製が行われている時期

G2期

細胞質成分を作成する時期

細胞分裂M期 前期
中期染色体が赤道面に配列する
後期有糸分裂で各々の染色体から分かれた2個の娘染色体が両極に移動する
終期

人の染色体の数は46本。

(父親の精子23本+母親の卵子23本を受け継ぐ)

* 常染色体----22対(44本)
* 性染色体----1対(2本)  《男性:XY、女性:XX》

※ 染色体異常に関しては、病理学のこちらで。


生殖細胞をつくるときに起こる細胞分裂は、減数分裂。



遺伝子

RNA・・・・核の外に遺伝情報を伝える。



※ 受精などに関するものは、第6章生殖器系のところでまとめ。





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