生理学

* 【まとめ!】大脳の電気活動(脳波)

脳は自発的に電気的活動をしており、これを記録したものを脳波(ECC)または脳電図といいます。
ヒトでは頭皮の上においた電極から大脳皮質の脳波活動を記録出来、周波数にしたがって以下のように分類されます。




脳波の種類


周波数よく現れる時語呂
α波8〜13Hz 成人の安静閉眼時 ある日の安静閉目時、
(α、安静閉目時)
β波14Hz以上 精神活動中や感覚刺激時 ベタッとした刺激を受けつつも、
(β、刺激)
θ波4〜7Hz 睡眠時 寝ましーた。
(睡眠、θ)
δ波0.5〜3Hz 深睡眠時や深麻酔時。
乳児では覚醒時にも見られる。
さらに深く寝てるだ。
(深睡眠、δ)

周波数はα、β、θ、δの順では高低しておらず、一番活動的なβ波がもっとも高く、その逆のδ波が一番低くなっています。


異常波としては、正常成人より遅い周波数成分の波が多く、スパイク(棘波)など普通には見られない特殊波形の電気活動が見られることがあります。
脳波はてんかんの診断、脳死の判定にも用いられます。




睡眠時の脳波


睡眠が起こると、筋緊張低下・反射運動の弱まり・心拍数や血圧の減少など、身体の活動水準が低下した状態となります。
このときの脳波はθ波やδ波などのゆるやかな除脈がみらますが、時々覚醒時を思わせる脳波が現れる時期があります。それがレム睡眠です。
ということで、「レム睡眠時≠除脈」です。


出現特徴
レム睡眠
(逆説睡眠)
* 成人で約90分毎
* 一晩に4〜5回
* 睡眠全体の約20%
(新生児や乳児では、レム睡眠の占める割合が大きい)
* 眼球が急速に動く
* 顔面や手足の筋に断続的な小さな収縮
* 心拍数や呼吸が乱れる
* 夢を見ていることが多い
ノンレム睡眠 レム睡眠以外の状態の時



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