ホルモンは、化学構造の違いによって以下の3つに分けられます。
種類 | 説明 | 水or脂 | どれがそれ? | 語呂 | |
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1 | ペプチド型 | 数個から数百個のアミノ酸からなるペプチド | 水溶性 | 大多数のホルモン | ステロイド型とアミン型以外 |
2 | ステロイド型 | ステロイド核を持つホルモン。 コレステロールから生成される |
脂溶性 | 性ホルモン 副腎皮質ホルモン ※副腎皮質刺激ホルモンはペプチド型 |
捨てろ、制服費 (ステロイド、性、副腎皮質) |
3 | アミン型 | アミノ酸から生成されるホルモン | 水溶性 | カテコールアミン (副腎髄質+ドーパミン) |
@あぁ、みんなの勝てコールに向上せんと消火隊 (アミン、カテコール、甲状腺、松果体) Aアミンに随行しよう (アミン、髄質、甲状腺、松果体) |
脂溶性 | 甲状腺ホルモン | ||||
水溶性 脂溶性 | 松果体ホルモン |
※カテコールアミン・・・・カテコール核を持つモノアミン3つの総称。
副腎髄質ホルモンのアドレナリン・ノルアドレナリンと、神経伝達物質のドーパミンからなる。
受容体 | 生理作用 | 水or脂 | どれがそれ? | 語呂 | |
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1 | 細胞膜上の受容体に結合 | 細胞内でセカンドメッセンジャーを介して生理作用を発現する | 水溶性 | ペプチドホルモン カテコールアミン |
マクジョナルドで水曜ペプシ買ってこー (膜上、水溶性、ペプチド、カテコール) |
2 | 細胞膜内の受容体に結合 | 核内に入ってDNAに作用し、mRNAを介して特定のタンパク質の合成を促して、生理作用を発現する | 脂溶性 | 甲状腺ホルモン ステロイドホルモン |
幕ノ内の脂、工場で捨てろ (膜内、脂溶性、甲状腺、ステロイド) |
器官 | ホルモン | 作用・特徴 | 分泌異常 | 語呂 | |
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視床下部 | 副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH) | ||||
甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH) | |||||
成長ホルモン放出ホルモン(GRH) | |||||
性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRHゴナドトロピン放出ホルモン) | |||||
プロラクチン放出ホルモン(PRH) | |||||
下垂体 |
前葉 機能低下:
シモンズ病 |
副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) |
副腎皮質ホルモン分泌を促進 | 不足:アジソン病 過剰:クッシング病 |
禅用秘室の卵黄で、 成長向上プロ楽ちん♪ (前葉皮質卵胞黄体、成長甲状プロラクチン) 乳腺のプロ、乳汁産生も楽ちん♪ (プロラクチン乳汁産生) |
〔性腺刺激ホルモン〕 | 不足:性機能低下 ※授乳中はプロラクチンに分泌を抑制され、排卵が抑えられる→妊娠が起こりにくい。 |
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@卵胞刺激ホルモン (FSH) | 卵胞の発育促進(女性) 精子形成の促進(男性) |
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A黄体形成ホルモン (LH) |
排卵誘発、黄体形成(女性) ※妊娠中には分泌が抑制される 男性ホルモンの分泌(男性) |
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成長ホルモン (GH) |
骨の成長 タンパク質の同化促進 夜間、睡眠時に最も盛んに分泌される |
不足:小人症 過剰:巨人症(成長期) 末端肥大症 (成人) |
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甲状腺刺激ホルモン (TSH) |
甲状腺ホルモンの産生分泌促進 | 不足:甲状腺機能低下 過剰:甲状腺機能亢進 (バセドウ病) |
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〔乳腺刺激ホルモン〕 プロラクチン(PRL) |
乳汁産生 | 不足:母乳不足 過剰:母乳異常増加 乳漏症 |
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中葉 | メラニン細胞刺激ホルモン | メラニン色素の合成促進 (ヒトでの生理的作用不明) |
加水しても中はメラメラ(下垂体中葉メラニン) | ||
後葉 神経細胞 (ニューロン)の 末端(終末) から分泌 |
バゾプレッシン (抗利尿ホルモン) |
血管収縮 腎臓[集合管]で水の再吸収を促進し、尿量を減らす(抗利尿) |
不足:尿崩症 | 紅葉に、馬像を置きシトシン (後葉バゾプレッシン・オキシトシン) |
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オキシトシン | 分娩促進 子宮収縮 射乳誘発 |
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松果体 アミン型 | メラトニン | 概日リズム [サーカディアンリズム] (夜中に分泌が増え、昼間低下する) |
メラッときたら、夜に出動消火隊 (メラトニン、夜出る、松果体) |
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甲状腺 アミン型 | 濾胞細胞 | サイロキシン | 全身組織の代謝促進 血糖増加・体温上昇・発育促進 産熱に関与 ヨウ素を含む |
不足:クレチン病 (子供) 粘液水腫(成人) 過剰:バセドウ病 |
ボーカルの労災を向上せん (傍カル濾サイ甲状腺) |
傍濾胞細胞 | カルシトニン | 血中カルシウム濃度の抑制↓ 骨形成促進 |
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副甲状腺 (上皮小体) | パラソルモン | 血中カルシウム濃度の上昇↑ | 不足:テタニー (全身痙攣) |
副工場はパラソル上げてカルシウムも上げる (副甲状腺パラソルモン上皮小体、カルシウム上昇) |
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副腎皮質 ステロイド型 | 球状帯 | 電解質コルチコイド (アルドステロン) |
腎臓[集合管]でのナトリウムの再吸収を促進 | 皮質には「でっかいコルチ球場あるど〜」と即投稿、こるでもう安堵 (皮質、電解質コルチコイド、球状、アルドステロン、束状、糖質コルチコイド、コルチゾール、網状、アンドロゲン) |
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束状帯 | 糖質コルチコイド (コルチゾール) |
糖新生(蛋白分解) 血糖値上昇 抗炎症作用 (アレルギー症状抑制)↓ 胃酸分泌促進 抗ショック・抗ストレス作用 |
不足:アジソン病 過剰:クッシング症候群 |
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網状帯 | 副腎アンドロゲン | 男性化 | |||
副腎髄質 アミン型 |
クロム親性細胞 腫瘍: 粘液水腫 |
アドレナリン | 心拍数と心収縮力の増加 気管支拡張 血糖上昇↑ |
福神随筆、あどで載るから買ってコール (なまり気味) (副腎髄質、アドレナリン・ノルアドレナリン=カテコールアミン) |
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ノルアドレナリン | 血圧上昇↑ | ||||
膵臓のランゲルハンス島 | α細胞 | グルカゴン | 血糖上昇↑ 肝グリコーゲンの分解 |
水中のエビでグルかinトマト (膵臓、αβδ、グルカゴン、インスリン、ソマトスタチン) |
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β細胞 | インスリン | 血糖値低下↓ グリコーゲンとして貯蔵 グルコースの利用促進 |
不足:糖尿病 | ||
δ細胞 | ソマトスタチン | グルカゴンとインスリンの分泌調節 | |||
卵巣 ステロイド型 | 卵胞膜細胞 | エストロゲン | 子宮内膜の増殖(月経周期) 女性性徴の確立・維持 卵胞の発育 排卵期に増加 |
乱暴なSは応対のプロゲストで、妊娠もイージー(卵胞エストロゲン、黄体プロゲステロン、妊娠の維持 | |
黄体 | プロゲステロン | 子宮内膜の肥厚(月経周期) 妊娠の維持 基礎体温を上げる 受精卵の着床を容易にする 乳腺の発育促進 |
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精巣 ステロイド型 |
ライディッヒ細胞 | アンドロゲン (テストステロン) |
男性性徴の確立・維持 | 正装のライディッヒが男のアンドロイドをテスト (精巣、ライディッヒ、男性、アンドロゲン、テストステロン) |
器官 | ホルモン | 作用・特徴 | |
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消化管 | 胃 | ガストリン | 胃酸の分泌促進 |
十二指腸 | コレシストキニン | 膵臓からの酵素分泌亢進↑ | |
十二指腸 | セクレチン | 膵液の分泌亢進↑ 胃液の分泌抑制↓ |
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腎臓 | レニン | アルドステロンの分泌を促進 | |
エリスロポエチン | 赤血球の生成を促進 | ||
心臓 | 心房性ナトリウム利尿ペプチド | 副腎皮質ホルモン分泌を促進 |
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