手技 | 発祥 | 説明 | 使用鍼 | 語呂 | |
---|---|---|---|---|---|
撚鍼法 | 古代 | 中国 |
* 最も古くからある鍼法。 * 鍼管を使わない。 |
柳葉形 | 中国のやな年始。
[中国、柳、撚鍼] |
打鍼法 | 安土 桃山時代 | 御園意斉 |
* 特殊な小槌で鍼を刺入する方法。 勝曳の鍼、火曳の鍼、散ずる鍼、止める鍼、胃快の鍼、吐かす鍼などがある。 |
スリオロシ形 | すりおろし味噌の打診。
[スリオロシ、御園、打鍼] |
管鍼法 | 江戸時代 | 杉山和一 | * 鍼管を使う方法。 | 松葉形 | 杉山で待つ感心な人。
[杉山、松葉、管鍼] |
法 | 作用 |
---|---|
前揉法 |
* 鍼の刺入を予告する。 * 皮膚や筋肉をやわらげ刺激に慣らす。 |
後揉法 |
* 抜鍼後の鍼の遺憾覚を除く。 * 小血管からの出血を防止、吸収を促す。 |
押手・・・・鍼や鍼管を保持、刺鍼部を固定、刺鍼中の安定を保証、皮膚の緊張度を調節。
刺手・・・・刺入速度を調節。
手技 | 別名 | 説明 | 目的 | 個人的 覚え方メモ |
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左右圧 | 水平圧 |
母指と示指が鍼体ををつまむ圧の加減。 |
鍼の進退・保持を円滑に行う。
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左平の妻(つまむ) |
上下圧 | 垂直圧 | 母指と示指で刺鍼部位にかける圧の加減。 |
↑ 以外 (;´∀`) ↓ |
|
周囲圧 | 固定圧 |
中指・薬指・小指(左右圧・上下圧で使う以外の指)の指腹と、小指外側から小指球にかけての部分全体で患者にかける圧。 |
固定・安定させる。
|
周囲を固定。 |
手技 | 方法 | 個人的覚え方メモ |
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単刺術 |
鍼を目的の深さまで刺入したらすぐに抜除する手技で、その際、鍼を動揺進退させずに行う、きわめて軽い刺激を目的とするもの。 |
単純にサッと抜き差しするだけだから単刺。 |
雀啄術 | 鍼を刺入するとき、または一定の深度まで刺入してから、刺手で鍼体か鍼柄を持って、雀が啄むように上下に進退させる方法。上下動の速さと深さ、時間などにより、強刺激にも弱刺激にもなる。 | |
間歇術 | 鍼を目的の深さに達したら、半分抜いてしばらくそこに留め、また前の深さまで刺入し、しばらくそこに留めるということを繰り返す方法。 | 「間歇」の意味が「一定の間隔を置いて物事が起こったりやんだりすること」なので、ほぼ意味のまんまってことで。 間歇に留める。 |
屋漏術 |
刺入する目的の深さの1/3に達したらそこで雀啄し、さらに1/3刺入し雀啄、目的の深さに達して雀啄というように3回に分けて刺激を与える方法。 (抜鍼は刺入時とは逆に行う) |
雀啄で1/3ずつ送ろう(屋漏) |
振せん術 | 目的の深さまで刺入した鍼の鍼柄を刺手でつまみ、鍼を振動させる方法。 | |
置鍼術 |
1本または数本の鍼を身体に刺入し、しばらくの間とどめておき、生体の反応を見きわめた後、抜鍼する方法。
※鍼の刺激量を刺入の継続時間で調節。 |
|
旋撚術 | 刺入時または抜鍼時に鍼を左右に半回転ずつ交互にひねりながら行う方法。 | 半回転させることに専念(旋撚) |
回旋術 |
左または右のどちらか一方向に回しながら刺入、あるいは一定の深さでこれを行う方法。 (抜鍼時には刺入時と反対方向に回す) ※抜鍼困難を起こしやすい手技。 |
一方向に回旋。 |
乱鍼術 | 一定の方式に従わず、数種の手技を併用する方法。 | 乱心して、いろんな手技をやりまくっているイメージ。 |
副刺激術 (気拍法) |
刺入した鍼の周囲の皮膚を鍼管または指頭で叩き、響きを与える方法。
※渋鍼の対処に使う。 |
鍼管や指頭で周囲を拭く刺激(副刺激)。 |
示指打法 |
鍼を一定の深さに刺入し、その鍼に再び鍼管をかぶせ弾入のように鍼管の上端を叩く方法。
※渋鍼の対処に使う。 |
再び鍼管かぶせて実施(示指) かぶせ獅子(示指) |
随鍼術 | 患者の呼吸に合わせ、刺鍼時=呼気時に刺入し、吸気時に止める。抜鍼時=吸気時に抜き、呼気時に止める方法。 | 呼気にあわせてズイッ(随)と刺入。 |
内調術 | 刺入した鍼の鍼柄を鍼管で叩打し、鍼体に動揺を与える方法。 | 内緒(内調)で鍼管を叩打されて動揺。
内を鍼管で叩いて調べる。 |
細指術 | 刺鍼しようとする皮膚部位に対し、弾入だけを何回も繰り返し行う方法。 | 細い指で弾入だけを繰り返す。 細い指だにゅ〜 ※弾入というフレーズは「示指打法」と「管散術」のも出てくるが、弾入のみとくれば細指術。 |
管散術 |
施術部位に弾入の要領で鍼管の上端を叩打するだけで、鍼を使用しない方法。
※鍼を使わない=刺激弱い。 |
鍼を使用しない鍼灸院は閑散(管散)としている。 |
鍼尖転移法 | 鍼尖を皮下にとどめ、押手・刺手とともに皮膚を縦横にまたは輪状に移動させ皮下に刺激を与える方法。 | |
刺鍼転向法 | 刺入した鍼の方向が間違っていたりしたとき、一度鍼を皮下まで引き抜き、新たに方向を定める方法。 |
語呂:渋っても自信を持って福迎え。
渋(っても)、示指(んを持って)、副、迎え。
語呂:男優の管さん、妻子に支持。
弾入(の)、管散、細指(に)、示指。
語呂:神官の管さん、妻子に内緒で福祉の指示だ。
鍼管(の)、管散、細指(に)、内調(で)、副刺(の)、示指打。
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