生理学

* 【まとめ!】生理学の基礎



細胞の構造と働き

[細胞を構成する主な分子]------------水、タンパク質、脂質、糖質、核酸など。
[これらの分子を構成する主な原子]-----水素(H)、酸素(O)、炭素(C)、窒素(N)など。

構造まとめ
細胞膜
栗最中でいうところの皮

* 細胞質を外界から隔てている。
* 脂質(主にリン脂質)・タンパク質・糖質からなる。
リン脂質二重層膜に、タンパク質の分子がモザイク状に分布。
* 半透性の性質により、
      通りやすい・・・水、酸素、二酸化炭素、アミノ酸など。
      通りにくい・・・タンパク質のように大きな分子。
イオンに選択的な透過性を持つ。
      通りやすい・・・脂質に溶けやすい物質。



細胞は、細胞膜を通して物質を取り込んだり、排出したりする。その際、i以下の膜輸送の仕組みにより物質の種類と透過性が選別されている。


*拡散-------

*浸透-------


*能動輸送---


*膜動輸送---
  (サイトーシス)

*濾過-------

物質が濃度の高い方低い方へ移動する現象。

半透膜を介して水が溶質濃度の低い方高い方へ移動する現象。

エネルギーを使い、濃度勾配に逆らって物質を移動させるもの。ナトリウムポンプ。

食作用、飲作用、開口放出(開口分泌)。


濾紙でこすように、物質の移動に際して圧力が必要。
腎臓の中の毛細血管の壁など。
細胞質
栗最中でいうところの餡
細胞小器官
@ミトコンドリア---


A小胞体-------





Bゴルジ装置---

Cリソソーム----

D中心体-------

ATP(アデノシン三リン酸)を大量に合成・供給
細胞内呼吸に関与する。

■粗面小胞体・・・タンパク質合成の場であるリボソームという小顆粒が並ぶ。
(リボソームはrRNAとタンパク質からなる)
■滑面小胞体・・・リボソーム無し。肝細胞では物質の合成や分解、筋細胞ではCa2+貯蔵に関与。

タンパク性分泌物の濃縮、細胞外に排出

加水分解酵素を多く含む。不要物質の分解処理。

1対の円筒状の小体よりなる。
細胞分裂に際して働く
細胞骨格 細胞の形をつくる骨組みの役割。
「微小管」「中間径フィラメント」「アクチンフィラメント」という3種類の繊維性のタンパク質からなる。
細胞核
栗最中でいうところの栗
* 一般に球形で、核膜で覆われている。
* 通常1個または数個の核小体を含んでいる。
DNA(デオキシリポ核酸)が存在する。

DNAは、細胞増殖やタンパク質の合成に重要な役割を果たす。
  *遺伝情報を持つ
  *染色質--→細胞分裂で凝集し、染色体を形成(ヒトの染色体は46本)
  *二重らせん構造
  *4種類の塩基で構成される。
   アデニン(A)、グアニン(G)、チミン(T)、シトシン(C)
  ※二重らせん構造を形成する際、対になる組み合わせは常にCとG、AとT
  (相補性)

RNA(リポ核酸)が存在する。

RNAは細胞特有のタンパク質合成に重要な役割を持つ。
DNA分子に比べて著しく小さい。
  *4種類の塩基で構成される。
   アデニン(A)、グアニン(G)、ウラシル(U)、シトシン(C)
  ※チミンの代わりにウラシル!

《語呂》
デブのあれがチミ(君)の人、立派なあれが裏知る人。
(Dのアデ・グア、チミのシト)、(リポなアデ・グア、ウラシル・シト)





体液の組成


[体液中の主な陽イオン]--------ナトリウム(Na+)、カリウム(K+)、カルシウム(Ca2+)、マグネシウム(Mg2+)
[体液中の主な陰イオン]--------塩素(Cl-)、重炭酸(HCO3-)、リン酸(HPO42-)、タンパク質


体液の量は個人差はあるが、体重の約60%を占める。
細胞内液>細胞外液

体液区分体重に占める割合例)体重が60Kgの場合成分
細胞内液 約40%24ℓK+が多い。

細胞外液に比べ
タンパク質が多い
細胞外液 間質液

血漿
約15%

約5%
9ℓ

3ℓ
Na+が多い。

海水と似たイオン構成
細胞外液合計 約20% 12ℓ
合計 約60%36ℓ

体液のpHは約7.4
浸透圧は、約290mOsm/ℓに保たれている。




解糖と内呼吸

第6章 栄養と代謝で。




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