解剖学

* 【まとめ!】感覚器系−視覚器




《国家試験出たとこベースのまとめ》



視覚器は、光を受容する器官。
眼球とその付属器(眼瞼・涙器・眼筋)からなる。





眼球





構成物要点
外層
(線維膜)
眼球の形を保ち
保護している
強膜 * 眼球の後5/6を包む。
* 膠原線維に富む。
[角膜と強膜の境界部に強膜静脈洞(シュレム管)がある]
角膜 * 眼球の前1/6を包む。
* 重層扁平上皮の角膜上皮で覆われている。

【神経】・・・・三叉神経(V1)眼神経が分布し、異物混入の痛みを伝える。
中層
(血管膜)
眼球に対して
外部からの光線を遮り、
かつ栄養を与える
脈絡膜 [強膜の内面にある暗褐色の薄膜]

* メラニン色素細胞(メラノサイト)と血管に富む。
毛様体 [脈絡膜の前方に続く海綿様に肥厚した部分]

* 毛様体小帯(チン小帯)という細い繊維が水晶体の周囲に付き、支える。
* 毛様体筋が水晶体のふくらみを調節し、焦点の位置を変えている。
虹彩 [水晶体の前方にあり、前眼房と後眼房を隔てている]

眼球に入る光量の調節を行っている

《2種類の平滑筋》
  * 瞳孔括約筋・・・・副交感神経(動眼神経)支配。〔縮瞳〕
  * 瞳孔散大筋・・・・交感神経支配。〔散瞳〕
内層
(網膜)
光の刺激を
神経の興奮に変えて
視神経に伝える
色素上皮層 * 網膜の最外層。
* 単層立方上皮。
神経細胞層   * 視細胞層(錐体・杆体)・・・・網膜の一番深層(外層)。突起の先端は外節という。←外節は色素上皮に接する。
  * 双極細胞層。
  * 視神経細胞層
視神経円板
(視神経乳頭)
〔視神経が出て行くややくぼんだ部位。中心窩の内側寄りにある。〕

* 視神経円板の中から網膜中心動・静脈が出て網膜の中を走り、広く分布。(網膜中心動脈は視神経の中を通る)
* 視細胞が存在しないため光を感じない。
黄斑 〔視神経円板(視神経乳頭)の外側にある〕

* 光に最も敏感な部分。
* 中心窩・・・・黄斑の中央部。物を注視する時に焦点の合う部位。
眼底
眼房と眼房水 眼房水
  * 前眼房・・・・角膜と虹彩の間の空間。
  * 後眼房・・・・虹彩と水晶体の間の空間。
を満たしている。

毛様体上皮が分泌
    ↓
角膜・水晶体・硝子体など血管のない組織に栄養を与える。
    ↓
強膜静脈洞(シュレム管)から眼静脈へ吸収
(循環障害⇒緑内障)
水晶体
硝子体 [水晶体と網膜との間にある]







眼球の付属品


部位要点
眼瞼
(まぶた)
* 眼瞼結膜
  ↓
[結膜円盤]
  ↓
* 眼球結膜・・・・眼球の前面を覆う。

* 上眼瞼挙筋・・・・動眼神経支配。これによって目が開かれる。
* 眼輪筋・・・・顔面神経支配。上下の眼瞼を閉じ合わせる。
涙器
涙腺は眼球の上外側にある。
* 多数の導管は上結膜円盤の外側部に開く。
眼筋
《外眼筋(6つの横紋筋)》
@ 上直筋
A 下直筋
B 内側直筋
C 外側直筋・・・・外転神経
D 上斜筋・・・・・・滑車神経
E 下斜筋
  CD以外は全部動眼神経支配。

※ 【まとめ!】脳神経 参照




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